パブロ・ピカソの有名(ポピュラー)な作品から、あまり知られていない作品までを厳選して紹介いたします。
ゲルニカ
スペインのバスク地方の町、ゲルニカ(Guernica)が1937年にドイツ空軍とイタリア軍によって爆撃された出来事を題材にしたパブロ・ピカソの代表作の一つです。
この絵画は巨大なキャンバスに描かれ、戦争の惨禍と無差別な破壊を象徴しています。『ゲルニカ』は暗い色調で描かれ、崩壊した建物や悲鳴を上げる人々、傷ついた動物たちが描かれており、戦争の悲惨さや苦しみを表現しています。
この作品は抽象的なスタイルで描かれており、その強烈な表現は戦争の破壊と人間の悲劇を見事に伝えています。
Date.1937
青の時期
1901年から1904年頃にかけての時期で、彼の絵画作品において青い色調が特徴的に用いられた時期です。
この時期はピカソがパリで貧困や孤独などのテーマに焦点を当てた作品を制作した時期でした。
彼は青い色調を用いて、苦悩や悲しみ、抑うつな雰囲気を表現しました。
『青の時期』の作品では、貧困層や社会の端に置かれた人々、孤独な人物などが青い色調で描かれ、その作品群はピカソの作風やテーマ性における重要な時期とされています。
Date.1901-1904
アヴィニョンの娘たち
1907年にパブロ・ピカソが制作した画家の代表作の一つです。
この作品は、5人の裸の女性像が幾何学的な形で表現された、キュビズムの先駆けとなる作品です。
ピカソは当初はより伝統的なスタイルで制作を始めましたが、後に幾何学的な形と鋭い輪郭で女性たちを描き、それまでの慣例に挑戦しました。特に、女性たちの顔や体の形が抽象的で幾何学的な表現になっており、その斬新なスタイルと不穏な表現から当時は非難されましたが、後に近代絵画における画期的な作品として評価されるようになりました。
Date.1907
シカゴ・ピカソ
1967年に制作した巨大な公共彫刻作品です。
この彫像はアメリカのイリノイ州シカゴに設置され、ピカソが個人的に制作した初の彫刻作品でもあります。鋼鉄でできたこの彫像は、キュビズムの影響を受けた抽象的な形態を持っており、人間の姿を象徴的な要素で表現しています。これは一般的に『シカゴ彫像』として知られ、当初は議論を呼びましたが、市民や芸術家の間で徐々に受け入れられ、シカゴ市のランドマークとなりました。この彫像は、ピカソのキュビズムのスタイルを反映しつつも、独自の特徴的な視覚的な表現を持っています。
Date.1967
女性の頭部
そのタイトル通り女性の頭部を描いた絵画や彫刻のシリーズを指すことがあります。
このシリーズは、ピカソがさまざまなスタイルやテクニックで女性の顔や頭部を表現した作品を含んでいます。
彼のキャリアを通じて多くの時期やスタイルで女性像を制作しており、その中でいくつかが「Head of a Woman」のタイトルで知られています。これらの作品には様々な表現があり、キュビズム的な要素やより伝統的な表現が含まれています。『女性の頭部』シリーズは、ピカソの芸術的な多様性と女性像への彼の関心を示しています。
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寝ている女性
女性が眠っている様子を描いたシリーズを指すことがあります。
ピカソは彼のキャリアの中で何度も女性の姿を制作しましたが、その中には眠っている女性を描いた作品も含まれています。これらの作品は女性の安らかな表情や眠りの姿勢を通じて、リラックスや内省、静けさなどを表現しています。
ピカソは異なる時期やスタイルでこのようなテーマに取り組んでおり、それぞれの作品は彼の個性的なアプローチや表現を示しています。