ミケランジェロ・ブオナローティの有名(ポピュラー)な作品から、あまり知られていない作品までを厳選して紹介いたします。
システィーナ礼拝堂天井画 (The Ceiling of the Sistine Chapel)
この天井画はバチカン市国のシスティーナ礼拝堂にあり、旧約聖書の創世記を題材にしています。
中央には「アダムの創造」などの主要な場面が描かれ、周囲には預言者やシビュラ(予言者)が配置されています。壮大なスケールと精緻な描写が特徴で、ルネサンス芸術の傑作とされています。
Date.1508-1512
ピエタ
聖母マリアが亡くなったイエス・キリストを抱く姿を描いており、ミケランジェロの初期の代表作とされています。
感情豊かな表現と細部にわたる精緻な彫刻技術が際立ち、聖母の悲しみと静謐さが見事に表現されています。
バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に展示されています。
Date.1498-1499
最後の審判
この作品はバチカン市国のシスティーナ礼拝堂の祭壇壁に描かれており、キリストが最後の審判を行う場面を描いています。
キリストが中央に座り、羊と山羊に分けられた人々が彼の前に現れています。
画面には救済と裁きのテーマが描かれ、生者と死者が再生される姿が表現されており、その大胆な表現と深い精神性で知られ、ルネサンス芸術の最高傑作の一つとされています。
Date.1536-1541
ダビデ像
旧約聖書の英雄ダビデが巨人ゴリアテと戦う前の緊張と集中の瞬間を捉えており、ミケランジェロの卓越した技術と芸術的な表現力を示しています。
高さ約5.17メートルのこの彫刻は、フィレンツェのアカデミア美術館に展示されており、ルネサンス芸術の象徴的な作品とされています。
Date.1501-1504
モーゼ像
ローマのサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会にある教皇ユリウス2世の墓碑の一部です。
モーゼが十戒を抱えて座っている姿を描写しており、その力強い表情と細部にわたる彫刻が特徴です。モーゼの頭には角が描かれており、これはラテン語の「光を放つ」という言葉の誤訳によるものとされています。
Date.1513-1515
サン・ピエトロ大聖堂
サン・ピエトロ広場の西端に位置し、建築家たちによって構築された複合的な建築物です。
大聖堂は聖ペトロの埋葬地の上に建てられ、バシリカの基礎は古代ローマのネロ円形競技場の跡地に立っており、大聖堂の中にはバシリカ(本堂)、バチカンのドーム、聖ペトロの墓、そして美術品や彫刻などが含まれています。
この建築物はルネサンス期からバロック期にかけて様々な建築家によって設計・拡張され、その壮大なドームは特に有名です。サン・ピエトロ大聖堂は、カトリック教会の中心的な宗教的および歴史的地点であり、多くの巡礼者や観光客が訪れます。